5月26日の午後3時からの関西学院大学の会見内容ほぼ全文

　2018年5月26日の午後3時から行なわれた関西学院大学の会見には、悪質タックルに拠って負傷したクオーターバックを、されていた選手の父親である奥野康俊大阪市議【 52 】も同席された。

【 当記事ページの目次 】

　1. 関西学院大学の合同説明会の内容ほぼ全文

　2. 関西学院大学の会見で質疑応答の内容ほぼ全文

関西学院大学の会見内容

　26日の土曜日の午後3時からの関西（ かんせい ）学院大学が開いた「 合同説明会 」では小野 宏（ おの ひろむ ）ディレクター（ 関西学院総合企画部 ）【 57 】と関学アメフト部の鳥内 秀晃（ とりうち ひであき ）監督【 59 】の説明が行なわれた。

まずは小野 宏ディレクターの会見冒頭の説明内容からの全文。↓

「 5月17日以降の我々の部の活動をご報告いたします 」

「 5月19日には内田正人監督の謝罪がありました 」

「 5月24日の日大からの『 再回答書 』の内容は皆さんに配布しています 」

「 日大の会見を見ていると辻褄が合わず、それぞれの内容に乖離が見れます 」

「 内田監督および井上コーチからの日大DLへの聞き取りが行なわれていない事を確認しています 」

「 内田監督は『 ルールの範囲内でプレーさせている 』と発言しているのに1プレーで日大のDL（ 宮川泰介選手 ）を下げなかったのは不可解だとしか言いようが有りません 」

「 内田監督からの反則行為が有った選手を、咎めることを無いのが不可解だ 」

「 負傷した関西学院大学への謝罪がすぐに行なわれ無いのも不可解 」

「 内田監督の潰せという言葉には怪我をさせる意図はなかったというが、結果的には負傷させる意図があったと見るのが自然で合理的です 」

「 宮川泰介選手の会見は整合性が有ったが、内田前監督と井上前コーチの会見では不自然な点が多く信頼に足らないです 」

「 関西学院大学のアメフト部の選手の安全を保てるまでは今後、信頼関係が持てるようになるまでは日大との試合は当面、中止します 」

関西学院大学の会見で質疑応答の内容ほぼ全文

「 続きましては質疑応答に入らさせて頂きます 」

鳥内監督「 日大の回答書の内容では受け取れない 」

「 変わらず日大との信頼関係は回復していないです 」

「 内田監督は『 全ては私の責任です 』と言いながら、本当の責任を曖昧にしている印象 」

「 井上コーチも内田監督を気にしながら、本当の事を言えてないのかな？と感じた 」

小野ディレクター「 西畑弁護士とも連絡は取らせていただいているので我々に出来る事があればいつでも相談して下さいといってます 」

「 我々の方針のところにも書かせて頂いてますが、我々は宮川泰介選手が勝手に自分で判断してラフプレーをしたとは整合性から思えないです 」

鳥内監督「 わたしも同じで宮川泰介選手の方が真相を語っているものと感じています 」

「 真相が明らかになっていないことと、その原因は？ 」

小野ディレクター「 記者会見の内容が乖離しているが、真相の究明は我々では難しいので第三者機関および警察の捜査を待ちたいです 」

鳥内監督「 あのプレーの認識が我々とは違うのかな？と思うが、井上コーチも内田監督の存在を気にして真相が語れていないなと思います 」

小野ディレクター「 日大DLとご両親が来られて関学QBと、ご両親が来られて関学で経緯と説明をして頂きました 」

「 宮川泰介選手の態度から見て、信憑性が高いと感じました 」

「 そのあと、宮川泰介選手と関学側とのやり取りまでは把握していない 」

鳥内監督「 19日に来られて説明を受けた 」

小野ディレクター「 宮川泰介選手本人とお父さんが謝罪に行きたいと行ったが監督に止められた 」

「 19日の謝罪の意を示す場を持ったと言うとことで、あれこれ注文は付けなかったです 」

「 関東学生連盟の処分に付いてですが、処分の内容に付いては我々が要望をだす立場では無い 」

鳥内監督「 恐怖のもと、体罰のもとでやって競技が成り立つとは思えない 」

「 小中高も含めて、スポーツ界全体の在り方を見直す良い機会になってもらいたいと思います 」

「 見抜けなかったというのは分かるんですが、ヒアリングも行っていない事から本当に解明する気が有るのかな？と 」

「 もし、逆の立場だったらすぐに謝罪に行きますよ？プレーじゃないですよ、あれは 」

「 日大のDLが勇気を持ってやってくれた事に対して、日大アメフト部のみなさんが発表したいというのならやって頂ければと思います 」

鳥内監督「 今週の頭から練習には参加しており、次回の試合ではベンチ入りをさせる予定ですが、出場するかは未定です 」

小野ディレクター「 関東学生連盟が日大監督の指示だと断定したとの報道は誤報だと聞いております 」

記者「 怪我をさせろという意思をもって潰せと言ったのか？ 」

小野ディレクター「 QBを潰せ壊せ、しかも1プレー目で、という事で怪我をさせるとおもわざるを得ない 」

「 日大の再回答書にはQBを壊す事が試合に出れる条件だと言われている 」

「 宮川泰介選手との間に齟齬、乖離があると言われて居るがその部分が詰まらないと真相が解明されないと思います。 」

鳥内監督「 私が現役の頃には潰せという表現は有ったが私のチームでは、そういう言葉は使わせないです 」

「 1プレー目で、ということは何か、こだわりが有ったのでは無いのですか？ 」

「 宮川泰介選手の会見を見ると誠実に話したんだな、と思います 」

「 日大は篠崎監督の時から厳しいのは知っているけど、何でもっとアメフト部のOBが声を上げて提起しないのかな？というのは有ります 」

「 なんで、あんなことを起こすのかな？救う方法は無いのかなと思います 」

小野ディレクター「 先輩から電話があって非常に残念だな、と語っていました 」

「 これは我々だけでなく、日大のOBの方も残念に思っていると思います 」

「 おそらく日大の宮川泰介選手はヒヤリングも受けていないので非常に孤立した状態になっているとは思うが、詳しい内容に付いては控えさせて下さい 」

「 宮川泰介選手と日大の井上コーチや内田監督が話していることが食い違っている事に関して、我々に出来る事があれば、相談して貰えれば支援して行きたいです 」

鳥内監督「 宮川泰介選手が辞めたいということに関してはアメリカン・フットボールを続けて貰いたいという思いは有ります 」

小野ディレクター「 我々がコメントをするのなら出しますが今の段階では推測です 」

鳥内監督「 あの映像が流れすぎたが、あれはフットボールじゃないんで、ただの暴力なんで上からこうしなさい、とコーチが一方的に言うがそういうチームもあるが 」

「 試合前の準備で試合の勝敗の半分が決まるが非常に面白いスポーツです 」

小野ディレクター「 関西学院大学はプロテスタントの牧師が建てた学校なので、お祈りの風習は自然と身についています 」

「 もともとは関学の先輩がドイツに行ってヨット部に使われていたクラウンを我々も使わせて頂いている 」

「 日大との試合中止の意思は本会見が終わったあとで書面にて、お伝えする予定です 」

鳥内監督「 関西学院大学でも学生たちも我々を怖がっているとは思いますが、話が出来ない関係ではなく、日大は異常ですよ 」

小野ディレクター「 私は宮川泰介選手が語った内容が真実だと思いますよ 」

鳥内監督「 日大アメフト部の1人の選手を、あそこまで追い詰めたのはショックです 」

小野ディレクター「 できれば関学の選手の心のケアもしたいのですが、今はまだしきれてないです 」

鳥内監督「 私も練習を優先で行っています 」

小野ディレクター「 日大のアメリカン・フットボール部の真相究明を第一に、お願いしていますが実質的なTOPが内田監督だったので、実際には難しいのかな？と思っています 」

鳥内監督「 勝つことは目指しますけど何を一番、大事にするかと言うと教育なので人間性の形成を目指してして一方的に上からこうしろ、でなく下級生の意見も吸い上げながらチームを作っています 」

「 尊重しながらいいプレーを目指してやっていくべきです 」

小野ディレクター「 勝つことは他から言われてやるのではなく自発的なもの、内発的なものを育てるのが難しい、ろうそくの火と一緒で吹きすぎても駄目だし 」

鳥内監督「 褒めることはしないです 」

小野ディレクター「 日大の第三者委員会なのか、日大アメリカン・フットボール部の第三者機関なのか、我々も把握しきれていないがしかし今は、おまかせするつもりでいます 」

「 日大との試合再開は我々との信頼関係が十分に回復したら、という考えなのでこれとこれとこれが出来れば試合を再開するというものではない 」

「 日大のDLの選手が⑧で「 やらなくてはならないと思った 」とする部分は埋めなければならないと思っています 」

「 第三者委員会の設置という事が記載されており、客観的な調査をしていただくということなので、結果を待ちたいと思います 」

「 私は、この事案を最初からスポーツの範疇を越えた所に有る問題だと思っていました 」

「 このはなしはスポーツの安全だとか安心だとかいうレベルの問題とは別の機会で話しをして行きたいと申します 」

「 アメリカン・フットボールは格闘技の要素を含みますが 」

鳥内監督「 内田監督は汚いプレーだと言われるが、過去のプレーをビデオで見て確かに反則は有ったが私はそれを止める立場に居ます 」

ザ・ページ記者「 回答書の内容が納得の行く調査をするまで差し戻すという考えは有りませんでしたか？ 」

小野ディレクター「 部でのヒアリングが行なわれていないが内容を見て回答を出したいを考えており、それが最低限の礼儀だと思っています 」

ザ・ページ記者「 学長の会見をご覧になられて、いかがでしたか？ 」

小野ディレクター「 大塚吉兵衛学長も選手とコーチ監督との内容に差があるのを、ご存知だと思っていてやはり第三者委員会の調査結果を待つのが我々に於いてベストな事だと思っています 」

「 我々が思っているのが真実の究明が捜査機関に拠ってなされるのが一番だと思っているので捜査には協力させていただきたい 」