2021年4月17日の午後2時すぎ、階段の崩落事故が起きた八王子市の木造アパート3階に住む58歳の女性が、階段の落下によって2メートル下に転落して頭を強く打ち外傷性脳挫傷で搬送先の病院で亡くなった。
築8年のアパートは2013年に完成したが、施工した神奈川県相模原市の建設会社はどこなのか?
【 本稿の記事ページの目次 】
階段が崩落した八王子アパートの施工会社名
階段と踊り場をつなぐ溶接が不十分だったことに加え、木材も腐食していたのが崩落の原因だったが、そこを施工した会社名が分かった!
施工した「則武地所」(相模原市)の女性社長は23日、本紙の取材に「他の利用者からは事故の2時間前に『階段がおかしい』と管理会社に連絡があったと聞いたが、私どもにはなんの連絡もなかった。
連絡してくれていれば、メンテナンスしたのにと悔やまれる。
被害者には申し訳なく、できる限りのことをしたい」と話した。
以上に引用させて頂いた1次情報の取材記事からも分かるように、階段が崩落した八王子市の木造アパートを施工した会社名は「 株式会社 則武地所 」( のりたけじしょ )である。
社名の由来は不明だが、おそらく前代表取締役の方の名前から取っている可能性が高い。
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施工会社で同じ名前の会社は神奈川県相模原市内にはないので、則武地所で間違いないと思われる。
- 称号/株式会社 則武地所
- 設立/株式登記 平成23年12月9日
- 営業内容
- 不動産業
- 建築工事一式
- 土木工事一式
- 上下水道工事一式
- 宅地建物取引業番号/神奈川県知事( 2 )第28183号
- 建設業番号/神奈川県知事( 般-24 )第78649号
- 保証協会/( 公社 )不動産保証協会
- 所属団体
- ( 公社 )全日本不動産協会会員
- ( 公社 )首都圏不動産公正取引協議会加盟
- 主な取扱物件
- 貸アパート・マンション・戸建ほか
- 売新築・中古一戸建
- 売中古マンション・土地
- リゾート物件
- 主な対応工事( 土木 )
- 河川工事
- トンネル工事
- 橋梁( きょうりょう )工事
- 土地造成工事
- 下水道管埋没工事
- 治山工事
- 建築工事
- 新築( 建築 )工事
- 改築工事
- 減築工事
- 耐震補強工事
- 代表者( 代表取締役 )/佐野 由美子
- 本社/神奈川県相模原市中央区相模原2丁目11番27号
- 大島工場/神奈川県相模原市緑区大島2781
代表者名も女性である則武地所は、過去に相模原市より「 行政処分 」を受けたと検索されているが、本当だろうか?
施工会社が相模原市から行政処分の真相は?
八王子市のアパートの階段が崩落した施工会社の則武地所が、過去に相模原市から行政処分を受けたのは本当か?
令和2年2月12日、13日に本市が産業廃棄物処理基準に適合しない処理を行った株式会社則武地所と行為者に対し、生活環境の保全上支障を生ずるおそれを生じさせたため、廃棄物処理法に基づく措置命令を発出し、( 以下略 )
行政処分の詳しい内容は相模原市からPDFファイルで公開されている。↓
相模原市から「 廃棄物撤去に係る指導の措置および改善命令 」を受けているのも、事実だった。
では、本社の所在地はどこなのか?
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八王子市のアパートを施工した会社の所在地
株式会社則武地所の住所は1章に記載した通りだが、所在地をGoogleマップでも表示する。
ちなみに、今回崩落が起きたアパートの所在地は東京都八王子市南新町だと報じられているが、こちらは本題から外れるので割愛させて頂く。
それにしても、階段が崩落する2時間前に木材が腐食していたとのことなので、このことを被害に遭われた女性が事前に知っていれば、犠牲にならずに済んだのかもしれない。
事故原因は設計とは異なる木材の使用なのか
今回の階段の崩落事故の原因は、設計とは異なる接続部分への部材が使われていた可能性が指摘されている。
アパートを設計した横浜市の建築士事務所は、9年前の2012年に設計図を民間の検査機関に提出していますが、設計段階では接続部分にも鉄を使うことになっており、木材の使用は想定されていなかったことが関係者への取材で分かりました。
つまり、本来ならば階段と建物の接続部分には鉄製の部材を使うことになっていたが、実際には木材が使われていたことが分かっている。
設計とは異なる施工をする場合、自治体や検査機関に変更の届け出を行うことが法律で義務づけられているが、今回はそうした届け出もなかったという。
ちなみに、設計を担当したのは横浜市の建築士事務所だ。
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しかし、どこかで手違いがあったのだろうか?
一刻も早い事故の真相究明が待たれるが、亡くなられた方にはご冥福をお祈りします。
ちなみに、則武地所では施工当時の状況を詳しく知る社員がいないとのことで今現在は警察が捜査している段階だ。
2021年5月13日に負債6億円で自己破産を申請
則武地所は負債総額6億円を抱えたまま、5月13日に横浜地方裁判所の相模原支部へ自己破産を申請していた!
(株)則武地所(資本金500万円、相模原市中央区相模原2-11-27、代表佐野由美子氏、従業員12名)は、5月13日に横浜地裁相模原支部へ自己破産を申請した。
2019年4月期の年売上高は約14億1100万円にとどまったうえ、翌2020年4月期も業況は改善せず、年売上高は約9億7800万円に急減していた。
TDB企業コードは822005364番である。
上記引用の通り、元々売上が低迷していたことに加え、資金繰りの悪化から複数の取引先に対する支払いの遅れが相次いでいた。
そして、今回おきた階段落下事故で事業継続を断念した格好だ。
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