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熱海市伊豆山地区の土砂崩れの発生場所は逢初川上流のどこかの地図 [自然災害]

土砂崩れの場所の地図

 2021年7月3日の午前10時30分ごろに静岡県熱海市で起きた大規模な土石流による災害の発生地点をGoogleマップで表示させる。


【 本稿の記事ページの目次 】

 1. 熱海市伊豆山の逢初川上流の土砂崩れの発生地点

 2. 土砂崩れが発生した逢初川上流のストリートビュー

 3. 相模湾と逢初川の河口から起点への距離は何キロ?

 4. 熱海市伊豆山で土砂災害が発生した原因は盛り土?

 5. 静岡県の土砂災害でインターネット上の声と反応は

熱海市伊豆山の逢初川上流の土砂崩れの発生地点

 まず、毎日新聞社が公開している土砂崩れの起点のYouTube動画の画面上部にあるグレー( ねずみ )色のソーラーパネルが載っている建物にご注目頂きたい。

まさに、静岡県熱海市伊豆山地区の逢初( あいぞめ )川の上流地点が土砂崩れが起きた発生地点の場所になる。↓

上がGoogleアースの画像だが、前の動画に写っている家と同じ形の建物が地図右上にあることをご確認いただきたい。

atami-city

日本経済新聞が国土地理院の航空写真データを確認したところ、2000年代以降に土石流の起点周辺の山林が伐採され造成が進んでいたとみられることが分かった。

京都大学の釜井俊孝教授は航空写真などを検証したうえで「 今回崩れ落ちた場所は、谷を人為的に埋め立てていたとみられる 」と指摘。

「 埋め立てられた地盤に雨が降り続き、崩壊につながった可能性がある 」と話す。
【 引用ここまで↑出典:日本経済新聞2021年7月4日9:30( 2021年7月4日19:56更新 ) 】

日本経済新聞社の崩落の起点となる逢初川の最上流部の写真とも完全に一致する。

それにしても、7月に入ってから降り続いた雨の降水量が記録を更新する豪雨となったのも土石流の一因となった。

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熱海市では3日17時までの72時間に降った雨の量が409.5ミリと、平年の7月1か月分の1.7倍近くに達しています。
【 引用ここまで↑出典:NHK2021年7月3日19時53分 】

3日間で409.5mmの降水量は今までの記録を更新しているが、土砂崩れの原因は実は豪雨だけではなかった!

下の画像が土砂災害の発生地点のGoogleマップの広域地図になる。

最も近いのが、地図の右上( 北東 )の位置にある住宅だが、右( 東 )側にも神社の「 本宮社 」がある。

建物の倒壊は130棟以上、行方不明者20人とも連絡が取れていないという。

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土砂崩れが発生した逢初川上流のストリートビュー

 逢初川上流で起きた土砂災害の発生地点となった逢初川上流付近の場所を、Googleのストリートビューで見ていこう。

谷埋めの盛り土によって土石流が発生した地点は画面左側にある逢初川の最上流部だが、道の正面と右側にも動画に写っている住宅が見える。

そして上のGoogle3Dマップが、土砂崩れの発生場所( 赤点 )になる。

実は、この辺りは宅地造成による盛り土がされている場所なのだ。


相模湾と逢初川の河口から起点への距離は何キロ?


土石流の起点は、逢初(あいぞめ)川の河口から上流約2キロの地点。
県職員がドローンによる撮影と現地調査で確認した。
【 引用ここまで↑出典:毎日新聞 2021/7/4 11:09( 最終更新 7/4 11:28 )】

 逢初川の河口は相模湾に流れ出るが、Googleマップでがけ崩れのあった場所からの距離を測ってみた。

相模湾へ流れ出る逢初川の河口からの距離は、北西の方角に約1.84km( 1.15マイル )の場所が土砂崩れの起点となった位置になる。

2キロ近くも離れた相模湾の海にまで土砂が流れ出ているので、片付け作業に追われていると報じられている。

そもそも今回の土砂災害の要因として、あげられるのが「 2005年頃に行われた宅地造成工事による盛り土が崩落したから 」だと言われているが、真相は!?


熱海市伊豆山で土砂災害が発生した原因は盛り土?



熱海市によると、土石流は約15年前に宅地造成のため木を伐採し盛り土された場所から起きました。
10年前に別の会社が買い取り植林されましたが、県は盛り土が約5.4万立法メートルあったとみています。
【 引用ここまで↑出典:FNNプライムオンライン2021年7月4日/日曜/午後8:00 】

 今回の土砂災害の規模は全長約1キロ最大幅は約120メートルで、面積は12万平方キロメートルにも及ぶ。

静岡県によると逢初川上流の土石流の起点には小規模な崩落の恐れのある亀裂があったという。

今から16年くらい前に開発工事で盛り土を行った会社や業者名を調べても、なかなか見当たらなかったが、ようやくネット上に社名が公表された。↓

それよりも気になるのが、伊豆山地区の土地の地盤や都市計画の用途だ。

所在地:静岡県熱海市伊豆山
分譲地名:とざわ分譲地 敷地面積:785m2(237.46坪)
都市計画:非線引区域
地目:山林
用途地域:第二種中高層住居専用地域
防火地域:法22・23条地域
風致地区:第2種風致地区
自然公園法:指定無し
特別地区:指定無し
他法制限:がけ条例,宅地造成等規制法
【 引用ここまで↑出典:ワンストップ株式会社 】

さらに、熱海国際観光温泉文化都市建設計画図( 都市計画総括図 )も見てみたい。

熱海国際観光温泉文化都市計図
【 引用ここまで↑出典:熱海市 】

引用させて頂いた上図の熱海国際観光温泉文化都市建設計画図は、平成30年1月現在のものだ。

今回、土砂崩れのあった場所は、熱海市の第二種中高層住居専用地域であり、かつ第2種風致地区であった。

地域住民の方の話しでは、今まで大雨とかが降ってもまったくこんな災害は起きなかったという。

では、この谷埋めのための盛り土工事を行った会社は、どこなのか?

静岡県熱海市の大規模土石流の起点で2007年に盛り土をした神奈川県小田原市の不動産管理会社( 清算 )の元幹部が5日、共同通信の取材に対し「 熱海市に届け出て盛り土をした。豪雨はこれまでもあったが、崩れることはなかった 」と責任を否定した。

元幹部は盛り土を含む土砂が崩れたことに「 申し訳ないという気持ちはあり、亡くなった方にはご冥福をお祈りしたい 」と話した。

元幹部によると、不動産管理会社は05年ごろ、埼玉県の不動産会社から土石流の起点となった伊豆山地区の土地を10億円前後で購入。

別の土地の整備で生じるなどした残土をここに運んだと説明した。
【 引用ここまで↑出典:日本経済新聞2021年7月5日23:34 】

谷埋めの盛り土工事を行ったのは、神奈川県小田原市の不動産管理会社だったが、すでに清算( 会社を解散した後に会社の財産を換金・分配する手続き )がされている

静岡県の災害対策本部会議でも「 急傾斜地にある最上流部の大規模崩落が被害を甚大化したものと現時点では推定 」と発表。

県も、「 今すべきは犯人探しではなく、人命救助である 」との方針を崩していないが。

しかし、川勝平太知事【 72 】が「 上の方に開発行為が見られるというのは歴然たる事実ですから、この関係は明確にしておかねばならない 」と語った様に、宅地造成で盛り土の工事を行った業者は、おいおい明らかにする方針だ。

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静岡県の土砂災害でインターネット上の声と反応は

 ネット上では、「 土砂崩れのあった逢初川最上流地点の近くにあったメガ・ソーラーパネルの埋め立て地が原因か? 」という声もあるが、真相は?

近くに太陽光パネルの土地はあるものの、設置場所が崩落地点とズレているとの現地民の反応だ。

しかし災害に遭われた方々は、まさか次の瞬間に土石流が襲ってくるなどとは、ゆめゆめ思わなかったに違いないと不肖この私めは考えていた。

が、しかし地元住民の方々は、これまでに小さな土砂崩れが何度もあったし、以前にも盛り土を運ぶダンプカーを見ているので、「 いつかは、こういうことがあるのではないか 」と話していた。

いずれにせよ、まずはまだ連絡の取れていない行方不明者の救出こそ、最優先だ。

亡くなられた犠牲者の方々には、心よりご冥福をお祈りします。

保水力がなくなる?熱海市メガソーラーの設置場所がどこかを地図で


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