2017年7月2日に投開票が行われた東京都議会議員選挙では、小池百合子都知事が代表を務める政党「 都民ファーストの会 」が圧勝し、公認候補者50人中、49人が当選する大勝利を飾った。
今現在は都民ファーストの議席数が「 55 」に変わっているが、これは推薦を出して当選した「 無所属 」の6議席の議員が後から加わった為。
ただし、3日に小池都知事は「 二元代表制 」に慮り、都民ファーストの代表を退いた。
また同3日付けで以前、小池知事が所属していた自民党への提出済みだった離党届が正式に受理された。
2017年の都議選で逆風が吹き荒れた自民党が歴史的な惨敗を喫して議席数を大幅に減らした理由は、この記事で。↓
所で当記事の本題は「 1人だけ落選した都民ファーストの候補者は誰なのか 」という事である。
結論から先に記すなれば小見出しに有るように八丈町議会議員の「 山下 宗 」氏【 44 都民:新人 】である。( 4,100票:得票率29.0% )
八丈町の場所は以下の通りである。↓
自民党の逆風を尻目に勢いに乗った都民ファーストは候補者50人中49人が当選した中で落選では、いたたまれないだろう。
ちなみに選挙区は「 島部 」( 大島町・利島村・新島村・神津島村・三宅村・御蔵島村・八丈町・青ヶ島村・小笠原村 )である。
1人区の島部選挙区での候補者は3人で、当選したのは渦中の自民党候補の「 三宅正彦 」氏【 45:現職 】であった。( 8,804票:得票率62.3% )
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しかし何故ほかの選挙区域では追い風に乗った都民ファースト公認の候補者が当選しているのに、ココだけは自民党候補の三宅氏が当選したのか?
この理由を考えてみたい。
ちなみに落選した、もう一方の候補者は「 綾 亨 」氏【 64 共産党:新人 】で元JR東日本の社員さんである。( 1,225票:得票率8.7% )
【 この記事ページの目次 】
実は島部選挙区で当選した三宅正彦氏と落選した山下 宗氏は旧知の仲で面識もある。
以下に引用させて頂くのは現新宿区長を、されている吉住健一氏【 45 】が東京都議会議員を、されて居る時に同じ都議の三宅議員から紹介されている時のブログ記事。
その時の様子を吉住氏自身のgooブログで綴り、山下氏の人柄を評価されているのでシェア。↓
( 以下「 8月3日:八丈島-夏休み- 」から引用 )↓
“2011年09月01日
山下議員は当選したての若手議員ですが、
都職員やNPO代表を経て町議会議員になったそうで、
被災者の受け入れ事業や観光ツアー主催など
様々な活動をしているそうです。同じ都議会の同期の三宅正彦議員の
ご紹介で、お世話になったのですが、
とても親切で気さくな方でした。”
( 引用ココまで )↑
以上の文脈からも人柄は良い方である事が伺えるのに、なぜ当選できなかったのか?
その理由はズバリ「 知名度 」に有るように思う。
もともと現職で都議会議員をされていた三宅議員だが、会社員の肩書を持つ山下氏とは経歴で差が有った様に思う。
坂上あちこち冠水してます。車はご注意ください。 pic.twitter.com/Fb54SQwfNj
— 山下崇 (@raijinmaru) 2016年7月22日
上のTwitterは、おそらく山下氏本人のアカウントだと思われるが都議選の候補者にしては、チョット「 フォロワー 」の数が少ない気がする。
他にも八丈町の町会議員とNPO代表も務められているが、次にリスト化する大島出身の三宅議員と比べると、経歴の格差が歴々としている。↓
この経歴の違いが即ち「 知名度 」の違いに直結したのでは、なかろうか。
知名度の格差が選挙の得票数に、どれだけ響くかは敢えてココで申し上げるまでもなく決定的な勝敗を分ける要因たりえるのでは無かろうか。
島部選挙区で当選した三宅議員は逆風が不吹き荒れる自民党の所属議員だが、今回の都議選では応援演説に駆けつけた安倍晋三首相【 62 】に怒号と野次が飛び交う程、荒れに荒れた都議選となった。
この安倍政権に対する有権者の声が、そのまま都議選の結果となってしまったが、小池都知事が代表を務める都民ファーストの会を始めとする勢力が、あまりにも盤石になった。
東京都議会の第一党となった都民ファーストの会をl始め支持政党の議席数すべてを足すと過半数を大きく上回る安定の79議席に大躍進した。↓
東京都議会42選挙区127議席の過半数は64議席で有るから、安定の過半数超えとなる小池都政だ。
だいたい、いつも後になってから「 やっぱ合わねーから抜けるわ♪ 」という議員が必ず出てくるので、余力は有ったほうが良い。
他には共産党が19議席、民進党が5議席と言う塩梅である。
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都民ファースト公認の山下候補を押さえて当選した三宅議員が所属する自民党は、実は惨敗しており過去最悪の38議席すら大幅に下回る23議席と大幅に後退した。
中でも特に自民政権の大敗を印象づけたのが都議会議長を、されていた現職の川井重勇氏【 69 】の落選では無かろうか。
川井氏が落ちた中野区では代わりに都民、公明、民進の3議員が当選している。
また安倍総理が応援演説に駆けつけた千代田区で立候補していた中村彩氏【 27 】も落選、都民ファーストの樋口 高顕氏【 34 】に軍配が上がっている。
おまけに千代田区は1人区で有りながらも「 都議会のドン 」と呼ばれ、7期も務めた自民党の重鎮都議、内田茂氏【 78 】が引退したばかりの選挙区であった。
さらに「 選挙は候補者の実績ではなく与党の支持率で決まる 」と選挙期間中に、ぼやいていたという現職の自民党都議、野村有信氏【 76 】
皮肉にも自身の弁は的中し、1人区の青梅市でも都民ファーストの森村 隆行氏【 43 】に牌を奪われた格好だ。
これらの責任を取り、自民党の下村博文氏【 63 】が幹事長代行と東京都支部連合会会長の役職を辞任すると発表した。
これに伴い、下村氏1人だけではなく、5役に就いている人間全員が辞任するとしている。
しかしながら、この下村氏自身が今回の安倍政権の支持率低下の原因の1つでも有る「 加計学園問題 」の渦中の人物でもあると報道されている。
下村氏自身が、どこまで疑惑があるのかは知る由もないが、これから明らかになっていくのだろう。
今回の都議選は投票率が51.27%で2年前の総選挙よりも7.77ポイントもアップしているのだという。
今回の都議選で大勝利を収めた都民ファーストの会代表の小池都知事は次の様に語った。
「 有権者に情報公開を徹底してきた事に関心を持って頂いた事が、今回の結果につながり豊洲移転と、築地も新たな開発を行う事で都民から新任を得た 」↓
「 さらに377ある東京都の政策を1つ1つ優先順位を付けて予算化していき都民の皆様の、お金を有効に使う様に、これまで以上にチェックをして行きます 」
このほかにも小池都知事は2020年に開催される東京オリンピックにも照準を当てて、政策を進めていく姿勢が都民に評価されたと報じられている。
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都民ファーストの勢いに乗れなかった山下 宗氏は残念な結果であったが、今回だけが総選挙では無いだろう。
結果的に自民党に大勝した都民ファーストの会ではあるが、小池都知事自身も元は自民党だった。
また、以前に当ブログで記事を投稿した時は都民ファーストの会の所属議員は5人のみであったが、今や55人の大所帯に成長した。↓
この様な逆風の中、見事な当選を果たした三宅氏は大したものだが、本当の議員活動はこれからが本番である。
悔しくも当選できなかった山下氏は、またどこかで再来を果たしてもらいたい。
かくゆう私めは、れっきとした茨城県民ではあるが、今回の都議選は次回の国政選挙にも大きく影響するのだと言う。
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他では圧勝の都民ファースト候補なのにダブルスコアで負けるとは、よっぽど人望なかったのか、離島の都民は変人が多いのか・・・?
by やじうま (2017-07-03 10:25)
出身島でも格差ありますよね
by ちょんちょえ (2017-07-08 12:10)
やじうまさん、コメントを頂きありがとうございます。
実際に落選した理由は島民の方々に直接、聞かないと分からないですね。
結局、選挙は「 知名度 」が、物を言うイベントだなと常々、思います。
ちょんちょえさん、コメントを頂き、ありがとうございます。
格差.....ですか。
本当の勝敗の要因は有るんでしょうが今となっては、神のみぞ知ると言ったところですね。
by こまっ (2020-04-03 22:35)