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放射性物質の被爆の影響【大洗町】 [原子力発電所]

放射性物質

全身36万ベクレル【 Bq 】の被爆量

 昨日のAM11:15頃、茨城県東茨城郡大洗町成田町4002の研究機関の大洗研究開発センターで働く現場作業員5人がステンレス製の容器の開封作業中に放射性物質に被爆し、うち1人の50代の男性が大量被爆の事故となった。

 26年前に「 封 」がされたウラン、プルトニウムが入った二重のビニールバックの中身を確認しようとした時に、突然それが破裂して放射性物質に被爆した事故で、50代男性の肺から22,000ベクレル【 Bq 】の「 プルトニウム239 」が検出された。

8日に新たに分かった事は肺に2万2千Bqの被爆を受けた男性は体内に36万ベクレルもの被爆量が有ったことが報じられた。

報道では「 今後50年間で12シーベルト【 Sv/y 】の被爆が予想され健康に影響が出る 」としている( 体内に36万ベクレルでも、この数値は同じ )が、この数字から何が分かるので有ろうか?

【 この記事ページの目次 】

1. 2万2千ベクレル【 Bq 】の被爆量

2. 健康被害を計算してみた

3. 自動計算してくれるサイト

4. 同じ茨城県内で発生した事故

5. 「 まさかビニール袋が破れるとは 」


健康被害を計算してみた

 先ずはニュースで報じられていたように「 50年間で12シーベルト【 Sv/y 】」という数値が、どれだけの健康被害になるのかを計算してみた。

単位は1Sv=1000mSv【 ミリシーボルト 】なので、この数値を念頭に置きつつ50年間で割ってみる。

すると1年間で240ミリシーベルトの被曝量だという数値が弾き出された。

この値は報道で言われているように「 健康に影響が出る 」程度で済む値なんであろうか?

ここでアメブロから興味深い参考記事を見つけたので、シェアしたい。↓

( 以下「 何シーベルトだと危険なの? 」から引用 )↓

50ミリシーベルト( 5万マイクロシーベルト/年 )
放射線業務従事者が1年間に、さらされてよい放射線

250ミリシーベルト( 25万マイクロシーベルト )
( 一度にまとめて受けた場合 )白血球の減少

100ミリシーベルト(10万マイクロシーベルト)
「 健康に明らかに影響が出る 」と、される数値。
具体的にはガンの危険性が0.5%増加するとされる。
( ただ、この数値は喫煙などの生活習慣の数十分の1 )

( 引用ココまで )↑

報道に沿った計算式で弾き出せば、この様な数値になるのであるが、ここで1つ考えねばならぬ事がある。

それは、50代の作業員の方は「 1度に2万2,000Bq【 ベクレル 】の放射性物質の被爆 」をしている点。

ここも留意しつつ計算し直してみる必要が有りそうだ。

自動計算してくれるサイト

一口に「 1ベクレルBq を1シーベルトSvに換算 」といっても、1間=1.818メートルと言うように簡単に弾き出せる単位の変換は出来ないそうだ。

そこで、次の自動計算のサイトを使わせて頂いた。↓

https://testpage.jp/tool/bq_sv.php

正直、グラムかキログラムか入れる数値が分からず迷ったがKgを入れると、報道から大きく掛け離れた数値になるのでgで入力した。

ここで出た答えが22,000Bqベクレル=0.12Svシーベルトであるという計算であった。

すなわち、「 120mSvミリシーベルト 」の被曝量であるから、前章で引用させて頂いた内容と照らし合わせると「 健康に明らかに影響が出る 」という事で、報道内容と一致する。

ちなみに食物摂取や大気などから浴びる事に拠って生ずる日本人の平均的な年間被ばく量は0.99mSv【 ミリシーベルト 】/y【 年 】である。

同じ茨城県内で発生した事故

 冒頭に貼らせて頂いたGoogleマップで「 日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター 」の場所を確認すると、不肖この私めの住む常総市から40Kmくらいしか離れていない。

被害者の方には一刻も早い健康の回復を願うばかりだが、何しろ爆発事故でなくて本当に良かったと一安堵したのが正直な感想である。

福島第一原発の水素爆発事故の時は、30Km圏内の住民の方々は強制非難を余儀なくされたが、今回の様な事故が二度と起きないように再発防止に努めて頂きたい。

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「 まさかビニール袋が破れるとは 」

 燃料研究棟で保管容器の蓋を止めていた6本のボルトを外した瞬間、容器の中に入れてあった二重のビニールバッグが破裂して放射性物質が飛び散ったのだという。

( 以下「 朝日新聞デジタル 」から引用 )↓

原子力機構は「 この作業でビニールが破れるとは想定していなかった 」と説明。

( 引用ココまで )↑

さらに「 作業手順も装備も適正だった 」と説明している通り、防護マスクも装着しての開封作業だった。

しかし、結果として「 想定外の破裂事故が発生し被爆した 」という。

作業員の作業手順に問題は無かったものの「 慣れから来る慢心 」が無かったのか、また防護マスクも頭全体を覆う物を被っていたのか、疑問点は多い。

もしコレが「 核燃料が爆発するのは想定外だった 」とする事故が起きてからでは取り返しの付かない大惨事になろう。

同じ茨城県に住む住民として原子力機構には更なる危機管理意識の向上と再発防止の徹底を御願いしたい!!


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