令和元年の6月1日に横浜市の新杉田駅で後進事故を起こした、
金沢シーサイドラインの鉄道車両に搭載されている、
無人運転を制御するコンピュータの製造メーカー名が、
どこの会社かが、株式会社横浜シーサイドラインが
行った会見の中で明かされた。
【 本稿の記事ページの目次 】
金沢シーサイドラインのATOコンピュータのメーカー名
事故の有った、1日の深夜の記者会見場では、横浜市中区長も歴任されたことのある、横浜シーサイドライン【 本社:神奈川県横浜市磯子区 】の三上 章彦社長【 62 】らが、経緯の説明を行った。
1日の新杉田駅20時15分発の、金沢シーサイドラインは、5両編成での乗客は50人だった。
重傷者がいたと報じられていたが、最終的な怪我人は15名、中等傷( 生命の危険はないが入院を要するもの )7名、軽傷は8名であると消防が会見の席上で発表した。
シーサイドラインに実装されていた自動運転のための装置は、
路線データを記憶していた上で自動列車制御装置( ATC )の
信号や駅側との通信によって取得したデータによって、
自動で速度や停車位置などが決められる仕組みだったようだ。
さて問題は、全自動の無人運転だった金沢シーサイドラインのシステム制御は、どのメーカー名のコンピュータが使用されていたのか?である。
車両担当係長の話では「 自動運転を担うATC( Automatic Train Control )の自動列車制御装置は“日立製作所製”だが、その他の装置は他のメーカーのものもある 」とした。
また、「 車両搭載の信号系の装置ATCーTD装置は地上からの信号を受けるもので、“日本信号製”だが、あくまでも信号を出しているだけで地上側は別のメーカーのもの 」であるという。
「 自動運転ATCと制御装置と車両のブレーキ関係を制御する装置が2つ一緒に入っていて、その総称が、ATC-ATOと呼ばれる 」と、説明した。
いずれにしても、金沢シーサイドラインに搭載されているコンピュータ制御装置は、日立製作所製と日本信号製のシステムであることが分かった。
スポンサードリンク
自動列車運転装置ATOの地上側装置に不具合なしか
1日に起きた、新杉田駅の後進事故の原因は何故なのか?
金沢シーサイドラインの後進事故で、地上側に設置されている自動列車運転装置ATO( Automatic Train Operation )には、異常が無いことが分かった。
運行を制御する自動列車運転装置( ATO )の
地上側装置の記録に異常がないことが
2日、運営会社への取材で分かった。
ということは、金沢シーサイドラインの車両側のコンピューターシステムに、なんらかの不具合が有ったのだろか?
三上 章彦社長は、会見で「 弊社では同じ事故が起きた5両編成の車両を16両、保有しています 」と語った。
しかし、運輸安全委員会が行った事故調査の結果は、まだ発表されていない。
「 横浜金沢シーサイドラインが運休で6月3日以降の代行輸送が不明なので代替輸送のルートを検証した 」の記事を投稿しました https://t.co/BfqO53jS1k #r_socialnews
— ついっぷる最新速報瓦版 (@TrendNews_44) 2019年6月2日
令和に変わったコンピュータシステムの不具合か?
新杉田駅発の金沢シーサイドラインの電車が後進した原因は、コンピューター制御装置のシステムの不具合なのか、それとも他に理由が有るのか?
シーサイドラインの事故、前灯・尾灯が正しい方向に切り替わっているみたいだからATOのシステムとしては正常。あとはVVVFと車両ATOの通信がどうだったか。VVVFは東洋電機製。
— Station@気象予想 (@umichans) 2019年6月2日
1日深夜の記者会見場で説明に当たった車両担当係長は、「 オーバーランした場合、後進させる機械的なシステム自体は有るが運用はしていない 」と、説明している。
ツイッター上でも、様々なツイートが投稿されているが、事故調査委員会の調査結果が出るまでは、確たる事は言えない。
横浜シーサイドライン新杉田駅で起きた逆走事故について、会社側の会見見てたけど、ATOのシステム上は問題なかったみたいね。車両との通信も正常で、折り返し発車の前提となる進行方向切替完了の通知が車両からもたらされて、発車の指令が発出されたと。しかもこの編成は朝から異常なく15往復してる。
— 咲村珠樹 Tamaki SAKIMURA (@SabreF86) 2019年6月2日
運輸安全委員会の調査官の話では、車両の連結部分が大きく歪んでいたことから、事故当時は、かなり衝撃が大きかったと話しているという。
横浜シーサイドラインの件。ほぼ30年、10,924日の間無事故っていうのが、むしろ自動運転の優秀さを物語っているよな。AIとかむしろ概念以外ほとんど実体も無かった時代。原因はいずれ判明するだろうけど「昭和からの改元を経験していない平成のシステムで、改元後初の月跨ぎ」というあたりが怪しい
— さうす@く)8]彡 (@south_ws) 2019年6月2日
コンピューターシステム装置が令和に改元後、最初の月またぎの6月1日に発生したのも、怪しいとするツイートも見られた。
完全自動運転の金沢シーサイドラインの車両がバック走行した原因の解明は、まだ時間が掛かりそうな気配だ。
スポンサードリンク
では、3日の月曜日の始発から金沢シーサイドラインは通常運行に戻るのかというと、残念ながら復旧の目処は立っていない。
バスによる振替輸送で、代行するとしている。
バスの代行輸送に関する詳しい内容は、別ブログの「 瓦版茨城 」にて、詳しくまとめた。↓
コメント 0