10月28日、横浜市内を運行していた路線バス( 神奈川中央交通:本社 平塚市 )が、
神奈川県横浜市西区桜木町4丁目の国道16号で事故を起こしたが、
ドライバーの50歳の男性が「 睡眠時無呼吸症候群:SAS( Sleep-apnea-syndrome )」で治療を受けていたことが分かった。
30日に過失運転致し傷の疑いで逮捕されたのは、T.T容疑者【 50 】で、「 貧血だった 」と話しているが、実際には意識を失っていたとされる。
T.T容疑者が勤務する神奈川中央交通の担当者に依れば、「 睡眠時無呼吸症候群( SAS )の治療を受けていたが、医師の診断では勤務させても大丈夫だ、との事だったので乗務させていた 」とのコメント。
実は事故を起こした路線バスは2回、衝突しており、不幸にも亡くなった男子高生は、最初の事故でJR根岸線の橋柱に衝突した時に投げ出されて頭部を強打していた。
運転中に「 意識が無くなった 」と言う症状は、まぎれもない睡眠時無呼吸症候群の重度の障害だが、寝不足でなくとも居眠り運転のリスクが5倍になるのだという。
「 運転中の眠気 」の経験割合は、非SAS患者と比較して
SAS患者で4倍( 40.9% )、「 居眠り運転 」ではなんと5倍( 28.2% )
という調査結果も示されています。
不詳この私めも、トラック運転手をしていた頃は何しろ年がら年中、寝不足だったことに加えて、居眠り運転をしそうなくらい「 激眠 」だったことがある。
ただし不肖この私めが「 睡眠時無呼吸症候群 」だと診断されたことはないが、小学校1~2年の頃には「 アデノイド扁桃肥大 」で激痛を伴う手術を経験している。
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前章で、不肖この私めが幼い頃に「 アデノイド扁桃肥大 」という扁桃腺が腫れる病気の手術をしたと、お伝えした理由は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群( OSA )のリスク要因に扁桃腺肥大が入っているからだ。
ところで、肥満は睡眠時無呼吸症候群の発祥リスクが3倍に膨れ上がるのだという。
肥満者は非肥満者の三倍以上のリスクがあるとされる
報道で逮捕された運転手のT.T容疑者は、映像を見る限りでは肥満体である。
そもそも睡眠時無呼吸症候群とは、寝てる間に口腔内の筋肉が弛緩( しかん )して気道を塞ぎ( 狭窄 )、呼吸が出来ないために酸素不足になる症状だ。
酸欠状態に陥った脳が一瞬、目覚める( 本人は寝たままの状態 )ことで再び呼吸が始まる。
ソラ君なんと私は寝れなくて病院に行ったら
— チョコ (@Airi11221125) 2018年10月25日
なんと無呼吸症候群だと言われてしまいました
そんなんで病院行ってきますpic.twitter.com/F5VP0X8TxT
睡眠時無呼吸症候群だというT.T容疑者は、「 就寝時、治療用のマスクを付けて寝ていた 」と、交通会社の担当者が話していた。
重度の睡眠時無呼吸症候群の治療法に「 CPAP 」と呼ばれる「 寝ている間に『 陽圧の空気 』を送る機械 」がある。
nasal CPAP( nasal continuous positive airway pressure; 鼻シーパップ、ネーザルシーパップ )
装置よりチューブを経由して鼻につけたマスクに加圧された空気( 陽圧の空気 )を送り、
その空気が舌根の周囲の軟部組織を拡張することで吸気時の気道狭窄を防ぐ方法。
CPAP機器の詳細は専門医療の分野になるので本稿では記さないが、病院に行き医師の診察が必要で、健康保険が適用され、レンタルで利用も可能とのこと。
ところで睡眠時無呼吸症候群( SAS )のT.T容疑者は「 高血圧 」であるとも、報じられている。
じつは、睡眠時無呼吸症候群と高血圧は非常に関連性が深く、合併しやすい症状だという。
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睡眠時無呼吸症候群に掛かると呼吸が浅くなるため、本来からだを休める目的の睡眠時に十分な休養が取れなくなる。
結果的に朝、目覚めても疲れが取れていないという状態に陥るのである。
睡眠時に呼吸が、しっかり確保されていれば、脳にも酸素が行き渡り日中の疲れが取れるが、これが何度も呼吸が止まって脳が覚醒していたら、その度に脈拍や血圧が上がるので身体に大きな負担がかかる。
十分な睡眠時間を確保できているのにも関わらず、疲れが取れず、日中に眠気を感じるのは、このためだ。
さらに重度の睡眠時無呼吸症候群は、脳卒中や心筋梗塞のリスクも高まるのだという。
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