サウジアラビア政府を批判する内容の記事で著名なジャーナリスト、
「 ジャマル・カショギ 」記者【 جمال خاشقجي享年59 】が、
2日に婚姻の書類手続きのために、トルコ・イスタンブールの
サウジアラビア総領事館内に入ってから命を奪われたが!?
連日、報じられているジャマル・カショギ記者はサウジアラビア総領事館内で亡くなっていることは、ほぼ間違いない。
いったん、サウジアラビア総領事館の中に入ってから出てきていない事から、家宅捜索が行われたが、公用車の中からカショギ記者のDNAが採取されている。
以前にカショギ記者は政府系メディアの、アル=ワタンAl-Watan編集長時代に「 サウジでの宗教特権層の影響力の論文 」を書き、2003年に一度、解雇されている。
その後も再び復職したが、2010年に再び辞職しているが、このときにもサウジアラビア政府に取って都合の悪い批判的な記事を執筆したことが理由だと言われている。
من يريد استعادة الدور العربي في سورية لا يفعل ذلك من بوابة نظام فقد شرعيته وسيادته، الا ان يقبل ان يضع يده ايضا بيد ايران فهي شريكته فيدخلوا سوريا المغلوبة معا ومن خلفهم بوتين يرمقهم بازدراء.
— جمال خاشقجي (@JKhashoggi) 2018年9月30日
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سورية اليوم والمستقبل هي الثورة والشعب الحر.
まず結論から記すが、ジャマル・カショギ記者が命を奪われた理由は「 サウジアラビア政府に都合の悪い批判的な内容のアンチ記事などを公表しているから 」だ。
つまり、カショギ記者の命を奪った人物はサウジアラビア政府の関係者であると言われているが、公表されている刺客は医師を始め15人居るとされる。
しかも、刺客とされる15人の名前までネット上で公表されているが、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領【 64 】は10月23日にも声明を発表するという。
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サウジアラビア政府に対してのアンチ記事を連発したことが、自らの命を狙われた理由だとすれば、日本と違って「 表現の自由が認められていない 」国だと言うことにも、なりかねない。
まさに日本で言えば戦前、戦中の国民の思想信条を検閲などで統制していた「 特高警察 」そのものに近い気もする。
つまり、現代版の「 プロレタリア作家:小林多喜二 」【 享年29 】がカショギ記者なのかも知れない。
では、カショギ記者は、具体的にサウジアラビア政府に対して何を主張されていたのか?
昨年9月の寄稿では、「 私は声を上げる。
そうしなければ投獄された人々を裏切ることになる 」
と述べ、サウジの反体制派への理解を示した。
上記の引用内容は、2017年のものだが、2018年の5月にもサウジアラビア政府に対して批判的な内容の投稿を実行されている。
今年5月、サウジで女性の自動車運転が解禁されるのを前に、
女性活動家らが拘束された際には、「 いかなる活動も政府の範囲内で行われなくてはならず、
独立した声も反対意見も許されないということだ 」と政府の対応を非難。
イエメンへの軍事介入についても、「 私の国の名声はひどく傷ついた 」と記した。
個人的にカショギ記者の記事の内容について、あーだこーだ論評するつもりはない。
だが、カショギ記者のこうした数々の批判的な記事の内容がサウジアラビア政府高官の心情に深く作用したのは間違いない。
2018年現在のサウジアラビア政府の実質上のトップは、サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王【 82 】ではなく、2015年に即位したサウジアラビア皇太子の「 ムハンマド・ビン・サルマーン 」氏【 33 】である。
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報道では、カショギ記者の命を奪った特殊部隊チームのリーダーなる人物がサルマーン皇太子の護衛を務めているとされる。
サルマーン皇太子は、カショギ記者がサウジアラビア総領事館内で命を奪われた事件との関わりを否定しているが、はたして今後の展開は、どうなっていくのか?
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